春蒔プロジェクト 田中陽明さん|ユルツナ大学

ユルツナ大学のタイトルバー

tana_11.jpg

Q:各拠点の特長、作品などを紹介いただけますか。

co-lab三番町」には大きな工房やアトリエがあるなど、クリエイターの作業場のようになっていますね。手掛けた作品でいえば「白倉ニットという新潟のニット工場から受けた仕事で、co-labメンバー10人位で進めたものがあります。ニットキャップのデザインコンペを開いたり、帽子のデザイン図面もグラフィックで提示したり、ニットデザインを一般の方々にも試して頂けるきっかけ作りのサイトを制作しました。また「TATAMO!プロジェクト」という廃棄処分されてしまう短いイグサを活用した新商品企画とデザインをしたこともあります。

co-lab三番町」の初期の頃には、中村竜治さんという若い世代ではトップクラスの建築家や、今も在籍している「point」の長岡勉さんという建築家など優秀なクリエイターがいらっしゃいます。長岡さんは一緒にco-labを立ち上げた友人です。あとソーシャル系ですと「greenz.jp」の代表や、「東京アートビート」というアートサイトも「co-lab三番町」で立ち上がっていますね。

co-lab千駄ヶ谷」は社会企業家が入っているのが大きな特長かもしれません。またそういうコンセプト(社会起業家とのコラボレーション)を投げた時点で、そういうことをやりたいデザイナーが集まってきています。よりソーシャルな視点を強く持ったクリエイターの集まりになっていますね。また部屋単位での場所貸しをしているというのもあるのですが、割とまとまった人数の会社も入ってくれています。

co-lab千駄ヶ谷」で行われている大きなプロジェクトとしては、内閣府から助成を受けた「iSB公共未来塾」という事業が展開されています。一般の方々から社会貢献事業を募集し「co-lab千駄ヶ谷」でセミナーを開き、協力関係を構築したうえでアイデアを提案し、そのアイデアに対して弁護士、会計士、クリエイターなどがプロボノで審査を行うというようなものです。

 あと「Habitat for Humanity Japan」という家のない人達にボランティアで家を建てるという国際NGOの日本支部に入会頂いています。家を建てるというボランティアをどのように日本に根付かせていくか、そういったものを有志ベースでさまざまな意見を出し合って活動していました。実際にボランティアをしている方々との対話を通じて進めていたので、現実解に近いものを提案できていたと思います。また「Energy Lab(エナジーラボ)」といって地域に根付いた街おこしや商店街のプロデュースをしている会社にも入会頂いていてかなりメジャークラスの仕事をされています。また先ほどの「greenz.jp」が大きくなって戻って来てくれてco-labの各拠点を利用しながらワークショップを開き、非常にノマディックな新しい働き方を実践しています。

co-lab西麻布」は西麻布という土地柄もあるのかもしれませんが、大手資本と仕事をしている方が多いように思います。大企業のCIを手がけたり国際的に活躍されている方とか、あと「無印良品」のデザインアドバイスをされている方などがいらっしゃいます。また世界的なレベルのハイプロファイルな科学者やエンジニア、起業家、政治家等のカンファレンス団体である「TEDxTokyo/IMPACT Japan」の事務局にも入っていただいていて、国際的なネットワークで社会的に価値のあるプロジェクトを起業させるスキルをもち、co-labのクリエイターとのコラボレーションも期待したいと思っています。

 また、コクヨさんと共同運営しているという点も大きな特長ですね。コクヨさんのインハウスデザイナーと独立系のデザイナーとで互いに刺激と交流をしながらデザインを進めています。具体的には「こども未来プロジェクト」という子供の施設/家具開発プロジェクトに関わらせていただいたりとか、コクヨの総合カタログやパンフレットのデザインなどを進めています。

 在籍しているクリエーターですと、プロダクトデザイナーでMUJIのデザイン部を立ち上げられた伊藤祥次さん。伊藤さんは「ICC」でアートギャラリー立ち上げられたり「IDEE」でデザインアドバイザリングもされていますね。あと桑田桂祐さんやPUFFYのCDジャケットデザインをはじめ広告やファッションカタログ制作など幅広く活躍しているアートディレクターの矢野宏さんなどがいらっしゃいます。

tana_15.jpg
カタリストBA」のホームページには、開催イベントや進行中のプロジェクトなどの多彩な情報が公開されています。

 今年の4月に新しく出来た「co-lab二子玉川」はより開かれた場所になっていくと思うんですが「クリエイティブ・シティ・コンソーシアム」という73社(2011.11.9時点)の企業体の活動拠点「カタリストBA」にあるというのが大きな特長ですね。企業の方々とクリエイターが初めてフラットな関係の中で接点を持てるという全く新しい場所だと思います。更には社会起業家と企業との接点を見出す社会イノベーションHUB『そらキッチン(SOcial LAbo Kitchen)』もあります。そうした企業体の方々と社会起業家の方々、そしてクリエーターなど多様な人たちでどんなコラボレーションが生まれていくのか楽しみですね。

前のページ__2_3__次のページ

ユルレポボタン。クルーが訪問した住宅、施設、コミュニティのレポート
ユルレポ海外のボタン。海外の住居、コミュニティのレポート
ユルツナ大学のボタン。日本の住居、コミュニティを訪問する見学会の案内
ユルツナ実録のボタン。ユルツナクルーが実際にどうやってゆるいつながりの暮らしを作り上げていくかのレポート
ユルツナ見学会のボタン。日本の住居、コミュニティを訪問する見学会の案内


No1.png

No2.jpg

No3.jpg

No4.jpg