山本理顕設計工場×横浜国立大学大学院Y-GSA|ユルツナ大学

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Q:とても様々な考察と視点が盛り込まれていると思いますが、その中でも特にこだわって進められたポイントはなんでしょうか?

 横浜国立大学 大学院 真鍋友理さん私は選択性をかなり意識して進めました。極力、多様な暮らし方や働き方を許容できる場であるべきだと思っていますので、そこはこだわりましたね。あと個人的には部屋が狭い方がいいなと思っています。狭い部屋だけど、それを感じさせない柔軟性だったり、便利さだったり、土間などの拡張性だったり、多彩な可能性があると面白いと思っています。

 同 田中邦明さん:住み方が固定されないようにするのが一番だと思っています。ココを借りたらずっとココというのは、集団で暮らすにはやっぱり窮屈で大変だと思っています。今は、そういう選択肢がないからそういう発想も出てこないのであって、その発想が変わるような、例えば、移り住むこと自体が自然なものをつくってしまえば、暮らし方や生き方が自由になってくるのだと思います。

yama19.jpg 同 中田雅実さん:シェアするということが重要だと思うのですが、僕らの年代でシェアを考えると、友達同士で道具をシェアしたりなど、割りとプライベートな感じがするんですね。ここでやろうとしていることは、シェアがインフラとして新しい生活を支えるシステムになっているということだと思うんです。そして、それはまだ見たことのない光景で、そういうものを皆がありだよね、と思える状態にして、それをどう伝えていったらいいのかをこだわりを持ってやってきました。全く知らない人とシェアをするって、今はそんなに考えられていなくて、どちらかと言えば身近な人との個人的なシェアをそれなりにやっていると思うんですけど、本当に知らない人とうまくシェアできるのって新しい風景が見えてくるような気がしています。

 山本理顕設計工場 玉田誠さん:色々な問題を解決したいと思ってるんですけど、どうしても重荷に感じてしまわれるように思います。高齢社会、福祉、生活保護というような課題を自然に解決できる。更にそれが様々なメリットを生み出していくようなものにしていけば、楽しくなるんじゃないかなと思っています。やはり何か問題を解決するんだ、ということではなくて、楽しい生活というものがあって、それで自然に解決できるものにつなげられたらなと思っています。

今日は本当にお忙しいところありがとうございました。

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 とてもワクワクするアイデアが豊富に盛り込まれた楽しさを感じる暮らしが表現されていました。地域における課題は、様々な要素が輪廻のように繋がって生み出されています。住宅、インフラ、社会保障など地域のシステム全体を俯瞰し見直すことで、多くのことが解決し、そして新しい価値が生まれてきます。自治体、企業、福祉関係の専門家など様々な方々にヒアリングと協力を得ながら進められたそうですが、改めて、地域というのは多様なステークホルダーを巻き込んでのプロセスが大切だということを感じます。そして、ここで具体化されている選択性のある地域社会や住宅は、“これからどう暮らしていきたいの?”という意志決定を私たちに強く問いかけているようにも思います。皆さんは、この「地域社会圏」で、どんな暮らし方をしてみたいですか?

2011.9 ユルツナクルー ヨシコ、モモエ、マイ、イソム


山本理顕設計工場 山本理顕
 2007-2011 横浜国立大学大学院 教授
山本理顕設計工場 玉田誠
 2011 横浜国立大学大学院卒業
横浜国立大学 大学院 真鍋友理
横浜国立大学 大学院 田中邦明
横浜国立大学 大学院 中田雅実

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