スマートコミュニティ 山内成介さん|ユルツナ大学

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Q:医療・介護の備えが“最後まで安心”への対応ということでしょうか?

 そうですね。医療でいうと看護師さんが常駐しています。そしてクラブハウスにはデンタルクリニックが開業します(8月予定)。その後内科、他順次導入していく予定です。また近くの大きな救急総合病院がバックアップ体制を敷いてくれています。介護の方は、訪問介護サービスを行う弊社の子会社から介護サービスを提供させて頂くことになります。それから重度の介護や認知症の場合は、提携病院が対応する施設やベッドを持っていて、それを優先的に提供頂くことを推進しています。将来的には介護ホテルのようなものをクラブハウスに隣接させ、24時間体制で介護サービスを提供していくようなことを考えています。

Q:ここでの人のつながりというのは、どのようなものでしょうか?

 今の50代以上の方々は、長屋暮らし世代ですよね。お裾分けを経験したことのある世代です。ですから、ここに移住するとそれを思い出して、居心地の良さを感じるのではないでしょうか。昔のような人と人とのつながりのなかで、自分は生きていたんだという感覚を思い出す。とても大きな安心感があるようです。

 小さかったときに家に帰って母親が見えなかったとしても“そこにいるな”という気配があるだけで、安心して家の中に入っていけるという経験が誰しもあると思うのですが、それがここにはあります。ゆるやかなつながりというんでしょうか。なかなか数値化できないことだと思うのですが、とても大きな安定感があって、だからこそ次に何かをやってみようかという気持ちが生まれてくるのだといいます。

 例えば、ある朝食時に「今日、あの人朝ごはんに出てきてないね。大丈夫かな」「あぁ、あの人は大丈夫。昨日から2泊の伊豆旅行に出かけていて明後日帰ってくるから大丈夫だよ」「それなら良かったね」という会話が住民同士であったんですが、このようなゆるやかな見守りがいいなと思うんです。

 アメリカ人は「個」の集まりですが、日本人は「孤」の集まりになってしまっているのだと思います。昔の日本は大家族制で退職しても子供はいるし、孫も居るし、騒がしいながらも賑やかに毎日が過ぎていったけれども、今は核家族になってしまって、退職後は、二人もしくは一人きりになっているのが多いと思います。これは非常に辛いことですよね。だからといって、昔の仲間と会うとなると、いつも同じ話題になってしまう。そうなると一週間に1回も会えばいいことになる。後輩を誘ってはみるが、2回くらいは来てもらえるかもしれないけれど、その後断られたら次は誘いづらい。今までその解決策がなかったんですね。

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 本当にいろいろ遊びを知っている人は、仕事をしている時からもうやってますよね。山に登ったり、バンドをやったり。でも、それをやっている人は本当にごく一部ではないでしょうか。ほとんどの方は、まじめであればあるほど、退職後は何をやっていいかわからないし、本当に孤独になってしまう。こういうところに移住して、友達が出来たりということは本当に大事なんです。

 実際はここに移住されると、みんな元気になっていくんですよ。ついこの間、杖を付いた80歳近い女性の方が移ってこられたんです。程なく誕生日がほとんど同じお友達が出来たのですが、そのお友達がとてもアクティブな方だったんです。卓球もやるし、コーラスクラブにも入っておられたり、社交ダンスも上手いしとても活動的。そこで、その女性はお友達から元気を一杯もらって、今では杖もつかず、自転車に乗ってスーパーまで買い物に行っているんですよ。“朱に交われば赤くなる”といいますけれども、いい方に交わっていかれます。ここは“アクティブシニアが入ってくる”というよりは、“普通の人がアクティブシニアになっていく”場所なんです。

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