ZERO-ONE OFFICE 伊藤正さん|ユルツナ大学

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Q:今後のゼロワンオフィスの事業展開を教えていただけますか?

 最近、湘南の方で「コーポラティブヴィレッジ」という集合戸建を始めました。戸建でもコーポラティブハウスと同じようなコンセプトでやっていこうというものです。そこでは、それぞれ自分の敷地で建物を建てるのだけれど、少しずつ場所を提供しあって果樹園をつくったり、シンボルツリーを林檎やミカンにしたり、より人が集まることの可能性と楽しさを演出していこうと思っています。またもう少し郊外に出れば、里山的な住まい方もあるでしょう。それこそ葉山でやるのであれば、共有の屋外キッチンがあるというのも楽しいかもしれないですね。

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鎌倉の里山に平屋で住まう「鎌倉ヴィレッジ001大町六丁目」(神奈川県鎌倉市) 現在(2011.5.15時点)参加者募集中(クリックすると説明サイトが開きます)

Q:コーポラティブハウスという家から、コーポラティブヴィレッジという村へ。今後はまち全体をコーポラティブにしていけると面白いですね。

 そうなればいいですね。特に今の日本の現状はマッチ箱のように細切れで木造3階建てのようなものが景観を考えずに建てられている。たとえ小さく限られたスペースでもいいので、他とは異なる美しい風景や街並を作っていき、それを連続させていけるといいなと思いますね。海外旅行から帰ってくる時、車窓から見た風景に暗い気持ちになる時があります。その責任の一端は建築家にもあるはずなので、少しずつでも町並みに貢献していきたいと思っています。

Q:伊藤さんご自身が理想とする暮らし方はなんでしょう?

 一つに絞るのはすごく難しいですね。都心だったらホテルのスィートルーム、郊外だったら庭付きの一戸建て、それとももっと郊外の三浦半島ぐらいまで行ってしまってもいいかもしれません。お金が許すのであれば、その3つのどれにするかすごく迷うと思います。要するに“その土地にあった暮らし方をしたい”ということです。決して大きな家に住みたいというのではなくて、都心に住むのであれば都会でしか享受できないような利便性を持ったところ。都心からほどほどの距離であれば、庭とテラスがある郊外型住宅。さらに行くのであれば田園住宅、海の近くであればそこでの楽しみを享受できる暮らし。イタリアンが好きだから毎日イタリアンを食べられるか?というのと同じように、一つに絞るのは難しいですね(笑)

 あと具体的なところでは、外の空気を感じられる生活をしたいですね。今、ゼロワンオフィスでは記念樹のような自分の木(マイツリー)を持とうというプロジェクトを進めています。みんなで造園屋さんに樹木を見に行って自分の木というのを一つ選んで、コーポラティブハウスのドライエリアやテラスに植えるというものです。こうすることで緑に囲まれて暮らすのが気持ちよいのかなと思いますね。

本日はどうもありがとうございました。

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 伊藤さんは、建築家としてコーポラティブハウスの可能性を見出し、事業を開拓されてこられました。そして、コーポラティブハウスは人が集うことによるコストやハード的な効果のみならず、そのプロセスを通じて自発的にコミュニティが形成されるという多面性を教えて頂きました。改めて“集う”ことの可能性に気づかれるのと同時に、僕らはこうした可能性を積極的に活かしていくべきでしょう。それにしても、見せて頂いたコーポラティブハウスはどれもため息が出るほど美しい。インタビューが終わった頃には、すっかりコーポラティブハウスの虜になっていました(^_^; 皆さん、ゼロワンオフィスさんにお願いをすれば、確実に満足にいくコーポラティブハウスができますよ!


伊藤 正
建築家
株式会社ゼロワンオフィス一級建築事務所 代表取締役

1959年東京生まれ
1981年早稲田大学専門学校卒業
1978年~81年早稲田大学理工学部池原研究室
1980年~83年清水建設株式会社勤務
1984年~88年フリーランス
1989年有限会社ゼロワンオフィス設立
2001年株式会社ゼロワンオフィスに組織変更し現在に至る
引用元:All About 建築家プロフィール

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