スマートコミュニティ稲毛|ユルレポ

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新たな暮らし方のメッセージ
「スマートコミュニティ稲毛」

スマートコミュニティ稲毛の外観

 「トランスファーショック」というのをご存知ですか? 私たちは歳を重ねるごとに、住居の引越など環境の変化に対する順応力が低下していきます。特に高齢期における環境変化は生活能力の著しい低下や生活事故を誘引し、寝たきりなどの身体及び生活介助が必要な状態に陥ることがあります。これを「トランスファーショック」といいます。

 高福祉国家デンマークでは、これを未然に防ぐために1995年「早めの引越し」というスローガンの啓発宣伝が行われ、そして多くの高齢者が、コムーネ(市に相当する)が提供する「高齢者住宅」や入居者が共同して企画する「コ・ハウジング」「シニアコレクティブハウス」などに移り住むようになったといいます。早ければ55歳から移転を済ませ、その地域で仲間を作ることで自然な交流と支え合いが行われるといいます。

 またアメリカには、デル・ウェブという不動産会社が1960年に作ったシニアのみが住む「サンシティ」(アリゾナ州)という街があります。55歳以上の方が住むことができ、人口は今や2万6千人を超えているといいます。街の中には病院、教会、ショッピングセンター、図書館、テニス場、ボウリング場、スポーツ公園など様々な施設が整えられ、それらの施設には高齢者自身が働いているといいます。ここでの暮らしは「ハッピーリタイヤ生活」と呼ばれ、様々なレクレーションを満喫し、街の中のボランティア活動など地域に貢献しながら活き活きと暮らしているといいます。こうして元気なうちに自分の暮らし方を決めて実行しておけば、トランスファーショックを和らげることのみならず、継続して活力のある生活を維持する事ができるということでしょう。

 さて前置きが長くなりましたが、先日千葉市稲毛区にある「スマートコミュニティ稲毛」にお邪魔しました。自らを「アクティブシニアタウン」と称しているように、ここは前述の「サンシティ」をモデルにしていると言われています。実は日本にはこうしたシニアが集まるタウン(美奈宜の杜など)が既に存在しています。そして高齢者専用賃貸住宅など自立しているアクティブシニアが暮らしているマンションもあります。そうした中で、ここは“アクティビティの充実とコミュニティの形成”に重点が置かれたものかもしれません。まずはそのアクティビティの充実ぶりをご紹介しましょう。

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 大型スーパーだった施設を大胆にリノベーションした広大なクラブハウスは、最大3万㎡の規模を誇ります。ここにはメインダイニング、カフェ&バーラウンジ、アトリエ、パーティールーム、ダンスホール、フィットネス、マシンジム、音楽スタジオ、和室(囲碁・将棋・お茶)、卓球、シミュレーションゴルフ、麻雀ルームなど様々なアクティビティを楽しめる空間が用意されています。実はまだ1階部分しか使用していないようですが、今後、住民が増えるのに応じて「皆様からのアイデアに応じて様々な施設を作っていきたい」とのことでした。

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